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武田薬品工業はブラジル子会社を通じて、ブラジルの中堅製薬会社Multilab Indústria e Comércio de Produtos Farmacêuticos Ltda.（マルチラブ、リオ・グランデ・ド・スル州。売上高55億6000万円）の買収を完了したと発表した。取得価額は約200億円（5億レアル）。また、一定の条件達成に応じて、今後最大で約16億円（4000万レアル）の追加支払いが発生する。

マルチラブはOTC（一般用医薬品）や後発薬を手がけ、風邪薬が主力製品。2009年から2011年にかけて毎年20％の成長を示している。武田薬品はブラジルで鎮痛剤や消化促進剤などのOTC製品を販売しているが、マルチラブの買収により現地の医薬品売上高で上位10社に入ることになる。