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エレクトロニクス商社の加賀電子は、同業である協栄産業の子会社化により、半導体・電子部品事業の強化と製品ラインアップの相互補完による販売拡大を目指す。半導体・デバイスメーカーの再編・統合が続く中で、事業環境の変化に対応するには、事業領域や規模の拡大が必要と判断した。協栄産業は半導体製品や電子デバイス部品や産業機器システム、システム開発、プリント配線板などを取り扱っている。

買付代金は約87億円。買付価格は1株につき3950円で、公表前営業日の終値2216円に対して78.25％のプレミアムを加えた。買付予定数は220万2541株で、下限は所有割合39％にあたる118万7442株。買付期間は2025年6月2日から7月11日までの30営業日。決済の開始日は7月18日。公開買付代理人はSBI証券。協栄産業はTOBに賛同している。

加賀電子は現在、協栄産業の株式9.31％を保有しており、TOB成立後に実施する協栄産業の自己株式取得などを経て、完全子会社化する。協栄産業の筆頭株主の三菱電機からの自己株式取得を含めた、一連の取得総額は約107億円。