M&A NEWS

2025/10/30

大和ハウス工業<1925>、住友電設<1949>をTOBで子会社化

大和ハウス工業は電気・通信工事に強いサブコン(設備工事会社)の住友電設をTOB(株式公開買い付け)で子会社化し、データセンターや半導体工場の受注拡大を図る。併せて電気工事や通信工事で協業し、インドネシア、タイ、シンガポールなどの海外事業を強化する。

住友電設はTOBに賛同し、株主に応募を推奨している。TOB成立後、同社は東証プライム市場での上場が廃止となる見込み。

TOBによる買付代金は約1694億円。買付価格は1株につき9760円で、公表前営業日の終値7620円に対して28.08%のプレミアムを加えた。買付予定数は1736万2680株で、下限は所有割合11.03%にあたる388万0000株。

買付期間は、2025年10月31日から2025年12月15日までの30営業日。決済の開始日は、2025年12月22日。公開買付代理人はみずほ証券で、復代理人は楽天証券。

住友電設の株式50.66%を保有する住友電気工業はTOBに応募しないが、成立後のスクイーズアウトと、住友電設による住友電気工業から1株=6877円での自己株式取得により、最終的に大和ハウス工業の完全子会社となる。

総取得価額は約2920億円。一連の手続きは2026年3月下旬に完了する予定。

住友電設は1950年に太陽電設工業として設立。1962年に大証2部に上場し、1972年に東証2部に上場。1985年に商号を現社名に変更し、同年に住電空調と合併した。1995年に東証1部・大証1部に移行(2022年4月に東証プライム市場に移行)。

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