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パナソニックホールディングスは事業構造改革の一環として、住宅設備・建材事業を手がける子会社のパナソニックハウジングソリューションズ（PHS、大阪府門真市）をYKK（東京都千代田区）に売却する。PHSはキッチン、バス、トイレ、洗面台などの水回りを主体に、インテリア建材、外回り製品などを手がける。2025年3月期の連結売上高は4795億円。

PHSを取得するYKKは、傘下に建材大手のYKKAP（東京都千代田区）を持つ。窓・サッシ、玄関ドアなど開口部の建材を中核に、インテリア建材、エクステリア（外構）などを幅広く提供する。2025年3月期の連結売上高は5614億円。PHSとYKKAPを合わせた事業規模は約1兆円となり、建材の大部分をカバーする幅広い商品を提供することが可能になる。

YKKが今後設立する中間持ち株会社が2026年3月末までにPHSの株式80％を取得する。パナソニックは20％の株式を継続保有し、今後はPHSを持ち分法適用関連会社とする。

譲渡価額は企業価値2276億円をベースとし、PHSの純有利子負債と運転資本に基づく調整を行ったうえで最終的に確定する。