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コクヨは、筆記具事業でASEAN（東南アジア諸国連合）を日本・中国・インドに続く第4の柱市場として育成するのが狙い。ベトナムで文具の製造販売を手がけるThien Long Group Corporation（TLG、ホーチミン）を子会社化することで、グローバル展開を加速させる。

取得は2段階で行われ、まず2026年8月に、TLGの持ち株会社のThien Long An Thinh Investment Corporation（TLAT、ホーチミン）の全株式を取得する。TLATはTLGの株式46.82％を保有している。

その後、コクヨはホーチミン市場に上場するTLGに対してTOB（公開株式買い付け）を実施し、同社の株式1596万2552株（18.19％）を取得する。TOBの応募期間終了は2026年11月の予定。TOB成立後、コクヨはTLGの議決権を合計65.01％保有する構図となる。

TLATとTLGの株式取得を合わせた総取得価額は約276億円。