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アルコニックスは新設する中間持ち株会社を通じて、自動車向け精密プレス金型・プレス部品の製造を手がける富士プレス（愛知県大府市。売上高74億2000万円、純資産37億9000万円）の全株式を取得し子会社化することを決めた。同社の生産技術力や人材、金型設計を含む生産設備の獲得が狙いで、グループの製造子会社との相乗効果も見込んでいる。取得価額は33億円。取得予定日は2017年4月3日。

富士プレスは1959年設立。愛知県大府市に3つの工場を持つほか、福岡県北九州市にも製作所を保有する。自動車メーカーの厳格な納期に対応した生産管理体制や、高精度・高難度加工の技術力を強みとしており、国内大手自動車部品メーカーが主要取引先。フジプレスは株式取得に際して、2017年3月下旬に中間持ち株会社のアルコニックス・フジ（仮称、東京都千代田区）を設立し、同社が富士プレスの株式を取得する。また、富士プレスの安藤正敏社長とその親族が出資する製品検査のサンナ工業（愛知県大府市）も併せて子会社化する。