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ガソリンスタンド運営の宇佐美鉱油（愛知県津島市）は、東証グロース市場に上場するグッドスピードの子会社化を目的にTOB（株式公開買い付け）を実施すると発表した。TOBは2回に分けて実施される予定。新車・中古車販売事業を手がけるグッドスピードを傘下に迎え、将来の需要低減が予想される燃料供給事業に左右されない事業ポートフォリオの構築を図る。グッドスピードはTOBに賛同している。

初回のTOBは2024年4月上旬に開始され、買付期間は20営業日を予定。買付価格は1株当たり722円で、公表前営業日の終値831円を13.12％下回る水準に設定した。買付予定数の下限はグッドスピードの加藤久統社長が保有する株式23.98％と同数の91万1308株で、上限は設けない。同氏は応募に合意しているという。この際、加藤氏の資産管理会社のAnela（所有割合23.68％）はTOBには応募しない。第2回目のTOBは少数株主を想定しており、買付価格は1株当たり850円。公表前営業日の終値831円に対し2.29％のプレミアムを加えた。

TOB成立後は株式併合などを経て完全子会社化する。初回の買付代金は20億9500万円を予定。